お久しぶりです。lain(玲音)です。今回のブログではwhite album2(以下WA2)について書きます。きっかけは、数日前に大学時代の先輩と”御宿東口”で呑んだことです。WA2の感想戦を目的として集まった訳ですが、これが非常に楽しかった。同時に、鋭い考察や分析に感銘を受け、己の言語化能力不足を痛感しました。プレイ歴2年(最終プレイ時期2~4月?)の未熟者ではありますが、キャラクターに対して、「今」感じていること、言語化できる事を残す目的で敢えて書こうと思います。考えがまとまり次第、加筆修正する予定です。作品の概要については、玲音が説明するよりも、動画の方が分かりやすいので、そちらをご覧ください。
youtu.be
個人的にあらゆるエンタメの中で圧倒的1位。最後までやってくれるなら、ソフト代を代わりに出してあげても良いくらいオススメ。
【玲音の立場】
多くのブログやインタビュー記事(HP参考)等で度々語られる、雪菜・かずさ論争。製作者の間でも、評価が割れる2大ヒロインですが、筆者は、問いの前提が不十分と考える厄介オタクな為、以下のような立場になります。
※ちなみに大学時代の先輩は、「ストーリーの過程そのものがWA2の魅力であり、特定のキャラに肩入れすること自体がナンセンスである。」的なことを仰っていました。大変鋭い。本質を見誤っていたなと反省。(笑)www.4gamer.net
・美少女ゲーム的な「萌え」視点→かずさ(オタク好みなキャラだと思うから)
※二択以外を含むなら、個人的に、かずさ<<<亜子<麻理
・√の個人的好み→かずさtrue(春希の葛藤が魅力)
・「春希が幸せになるには誰と結ばれるべきか」→雪菜
・春希への想いとそれに対するアプローチの正当性→雪菜
※ちなみに、一周目は攻略サイトを見なかった為、introductory chapter(以下ic)1周目→closing chapter(以下cc)雪菜√→code雪菜true√の順番で進めてから、ic2周目→各ヒロイン√→各種ドラマCD、短編小説→after storyをプレイしました。
【春希の印象】
春希の印象は、「似たような場面に陥った時、玲音も同じように、もがき苦しむのだろうな…。」です。今まで、三角関係をテーマにした作品の見せ場は、「登場人物の倫理に反した行い(=理性的判断よりも、目先の欲求に従う)」だと考えていました。現実世界では、まず出来ないような行動を登場人物が取る事で、背徳感を得る訳です。なんて悪趣味な。school daysの伊藤誠を見た時の感じと言えば伝わるでしょうか。
その点、WA2は(美女2人から好意を寄せられること以外は)現実世界を忠実に描いています。作品の主人公である北原春希は、その性格や思考パターンが玲音に似ている点も相まって、とても他人には思えません。特に、①誰に対しても自分が考える「誠実」さを実践しようとする点。②それが、単なるエゴ・保身であるのを自覚(無自覚の時もある)していながら、改善できない点。③罪悪感による心身の不調の表れ方が似ている点。これらは、まんま自分であり、春希が受けた傷を同じように受けながらプレイしていました。
※一度はプレイ中、二度目は駅のホーム(かずさtrue√シーンを思い出して)で吐いてしまいました(笑)
春希は、かずさ(=1番好きだけど、脈がないと思っている)ではなく、雪菜(=好き且つ、自分に告白してくれた)と付き合った事で、かずさへの未練と雪菜への後ろめたさを抱えて生きる愛すべき男であります。”割り切れなさ”がとても人間らしい。
【雪菜の印象】
雪菜は、「俗世間に生きる筋の通った女性」という印象です。初めはかずさ派でしたが、プレイを重ねるごとに少しづつ雪菜派に傾き、今では完全に雪菜派です。雪菜の認識を改めるきっかけになったのは千晶√のこの場面です。
「面倒見のいい人、一生懸命な人、頑張ってる人。そのせいで損してる人。頼れる人に焦がれる。恋焦がれて、もっとワガママ言いたくなる。そんなワガママを、一生懸命頑張って叶えてくれる人が好き。絶対に見捨てたりしない。誰にでも平等に優しくて、けれどわたしには、ほんの少しひいきしてくれたりすると最高かな。」
この文を読んではっとさせられました。icでは、我儘な雪菜と可哀想なかずさの構図が印象的だったので、「早く別れを告げて雪菜が咽び泣くシーンを見たい!」と思っていました。しかし、この雪菜のセリフは、人間よりも人間らしく自然で、寧ろ春希以外は何も要らないと言い切るかずさの方がよっぽど不自然で、我儘ではないかと感じられたのです。
(例えが的を得ているのか怪しいですが、)男女問わず、自分の横を歩く人間、深く関わる相手には、自分以上の「ほどよい何か」を持っていて欲しいと思いませんか?極端な例を挙げると、某カードや某プラモデルを買い占め、某フリマサイトに転売している人間が、イマジナリー読者である「あなた」とどんなに相性抜群だとしても、「同類と思われたくない!」という思いから一定の距離を保とうと努めるはずです。一方で聖人君主のような人間だと、余りに自身と釣り合わない為、近づくことすら憚られる。だから「ほどよい何か」なのです。
その点雪菜から見た春希は、「ほどよい」相手です。(傍から見れば)有能な人格者、関係性は対等以上、顔も(雪菜には及ばないが)そこそこ良く、まめで気も使える。そして何よりも、親友(かずさ)が尊敬する相手である。人の輪の中に生きる雪菜にとって、人間性と社会的評価、(そして密かな自己顕示欲)をクリアできる唯一の相手と言えます。気付きを得たことで、雪菜が春希を好きになった背景や、拘る理由に納得感が出ました。
【かずさの印象】
かずさの印象は「オタク受けしそうなキャラクターだな~。」です。能力は高いけれど、自分にだけ弱い一面を見せる点が特にです。最近で言うとブルアカの空崎ヒナみたいなキャラでしょうか。外向きは強く・凛々しいが、内面は弱く・支えてあげないといけない。リアルで弱いオタクが、強者と対等以上の関係になることで、自己研鑽なしに、大富豪(トランプ)の「♠3」になれる訳です。本質的にオタク気質な玲音も初めは勿論かずさ派になりました。
ピアノオタクとも言えるかずさは、オタク特有の視野、交流関係、社会経験の狭さやコミュ力不足が祟って雪菜に春希を取られてしまいます。雪菜は一定の駆け引きやモラルの中で、少しづつ関係を深めていくのに対し、かずさは、禁じ手を使って強引に春希を引き込もうとする点が非常にマズイ。雪菜は、(結果的に)先に告白したことで主導権を握り、こじれた関係性も双方の歩み寄りで解決し、正しい手順を踏んで婚約まで進みました。一方で、かずさは、後手に回り、結果的に略奪してしまう。想いは伝わるけれど、筋が通っていないのです。だからこそ、coda編は面白い。春希君の葛藤や社会的責任を果たす場面は、思い出すだけで心苦しくなります。
【色々書いたけど、WA2はやっぱりいいなぁっていう話】
まとまりのない文章をダラダラと書き連ねた訳ですが、本当に好きな作品をブログにするって、こんなに難しいことなんだと感じました。2年前に初プレイして完走してから、小説版・漫画版・アニメ版・ラジオCDなどの見れるコンテンツは全て履修し、一日一回以上は必ずwhite albumを聞くような我ながらヤバい奴ですが、熱量が先行して文字にならないんですよね。最後にプレイしたのが、冬で記憶が鮮明じゃないのもあるかもしれませんが。
再々履修して、また書き直そうかな……。