将棋のモチベ(やや)向上中

 こんにちは。社団戦2日目に向けて、意識だけは高段者の玲音です。今回のテーマは先月から開幕した社団戦です。①飛車得して自滅した将棋の反省と②今後の戦法選択について書こうと思います。(頭の中だけで考えてもしょうがない!言語化せねば……)

 

※筆者の棋力はアマ初段くらいです。(序盤2段・中盤初段・終盤2級って感じです笑)

※誤字脱字があったらごめんなさいです。

 

【はじめに】ーそもそも社団戦とはー

toushouren.world.coocan.jp

 

www.sanbo.metro.tokyo.lg.jp

 社団戦とは社会人の将棋団体戦のことです。会場は東京都立産業技術センターでした。1~7部リーグ(1リーグ当たり16チーム前後の総当たりを4日掛けて戦います)まであり、100以上のチームがある為、アマチュアの大会としては最大級です。趣味で楽しく将棋を指しながらも3つの昇降格枠がある為、「楽しさ」と「結果」の両方が求められます。

学生時代の友人に誘われて初参加。「まさに浅草!」って感じな場所にあります。(笑)

 

【対局振り返り&反省会】

ー盤面図①(9七角と指した場面)

 

 持ち時間15分+秒読み30秒。私の後手番(便宜上先後逆)で先手中飛車対角道不突き型の将棋になりました。お相手はとても早指しな方で、盤面図①の段階で10分弱程の時間差がありました。ところが、この端角が想定外だったらしく、1手2~3秒ペースだった相手が長考します。ここから「9五歩→3一角成→9六歩→4五桂→4二角→2二馬」の進み盤面図②になります。



ー盤面図②ー




 問題はここからです。「端から殺到する筋があるとはいい、飛車得且つ馬も作れているし、最悪6九玉からの早逃げがあるから流石にこっちが良いでしょ……」と思っていました。実際、この局面は居飛車良しです。しかし、何故かここから目の前の桂香を取らずに5五馬と引いてみたり、退路封鎖で打った銀がすっぽ抜けたりして負けてしまいました。お相手さんはどうやら研修会に所属していた(orいる)らしく、明らかな手合い違いだった訳ですが、飛車得して負けた将棋は今まで無かったので、自分の終盤力の無さに呆れました。

 先程の対局がネット将棋であれば、「はぁ~。しょうもな。」みたいなことをぼやいてお終いなのですが、社団戦はそうはいきません。負けてばかりでは次回からお声が掛からないかもしれませんし、何より、打ち上げで飲む酒が美味しくない訳です。「チームも勝ち、私も勝つ」でないといけません。

 そうは言っても、学生時代のような時間の使い方はもうできません。今更最新形を覚える棋力もないし、「寄せの手筋200」や「詰将棋ハンドブック」を再履修する気力もありません。負けた2局は(序中盤でかなりポイントを稼ぎのにも関わらず、)持ち時間の使い過ぎ&それに伴うビビりまくった寄せが敗因です。戦法選択の段階で、迷っている場合ではないのです。

 

【戦法選択】

 「序中盤を素早く切り抜けた上で終盤にじっくりと時間を使う。」これが社団戦を勝ち抜く定跡だと悟りました。そこで私は、手番・相手の戦型・持ち時間・経験値を踏まえた上で採用する戦法を場合分けしてみました。

 

手番→先手→中飛車

相手の戦型→後手超速→6八銀保留

     →一直線穴熊→高美濃

     →左美濃→高美濃

     →角交換型→金美濃にし逆棒銀

     →こいなぎ流→三間に振り直し

     →相振り→左穴熊3八銀型

     →相中飛車→三間に振り直し

 

手番→後手→対抗形(対居飛車にはゴキ中)

相手の戦型→先手中飛車→角道不突き型

     →四間飛車→銀冠穴熊

     →三間飛車→銀冠穴熊(3,4筋の歩突き保留)

     →向かい飛車→左美濃

     →超速37銀→4二銀型+金美濃

     →一直線穴熊→高美濃

     →丸山ワクチン→遠山流

     →超急戦→避ける

     →こいなぎ流→(端歩を省略するなどして)三間に振り直し

 

 数年前までは居飛車党でしたが、相掛かりの飛車先交換を保留するようになった当たりからついていけなくなり、角換わり4五桂速攻で完全に挫折し、対抗形党になりました。中飛車にしたのは、私が居飛車側の時に最も嫌な戦法だからです。(本当は叡王戦の影響で三間飛車を指してみたかったのですが、急戦定跡を今から覚えるのは厳しいと思い諦めました笑)相振りになった際の経験値不足が弱点ですが、大会当日の自分が何とかしてくれるでしょう(?)

 

 方針が定まれば後は「実戦」あるのみ!。社団戦2日目は7/30!電車内で将棋ウォーズやKENTOを開いている野郎を見かけた場合、それは玲音かもしれません。